戦争映画などで、『チームチャーリー・・・チームアルファ』とか無線で交信をしている場面がよくみられます。この「チャーリー」「アルファ」ってのは、フォネティックコードのアルファベットを意味した単語なのです。
元々は、品質が良くなかった時代に、混信や電波状態が悪い中での交信では言葉が聞き取りにくい場合が多く、特に重要な軍事攻撃座標を伝える際、誤って伝われば誤爆の被害がでます。また英語圏外の人と交信する場合は、国による訛りで不明瞭で伝わらなかったり、または逆に、イントネーションが良すぎる英語圏の方とのコンタクトは、スムーズに意思が伝わりません。今日の航空管制では、高度や使用滑走路などがしっかり伝わってなければ大事故に繋がります。
この様な不幸を防ぐため、単語の頭文字につく文字とフォネティックコードのアルファベットを対応させ、確実に座標などを伝えるように取り決めたものです。
1927年にITU(国際電気通信連合)が世界で初めて統一制定しました。
その後、アルファベット文化の国々で使われる様になり、その間進化や改定が行われ現在の単語となったようです。現在、アルファベット文化圏ではないですが、日本にも和文通話表があります。
因みに、「航空無線通信士」の試験には、これが出題されるようです・・・
私も、留学していたころ、時々警察に身分確認されました。
(悪い事してないっすよ!!(;^ω^)マジで・・・)
その時、フォネティックコードで私の名前を本部に照合されてましたので、自分の名前のフォネティックコードは、覚えちゃってますね・・・
フォネティックコード
NATO phonetic alphabet(左)は、現在使用されているタイプのものです。
第二次世界大戦(1941年以降)は、右の「Allied Code」を使用していた期間がありますので、映画が好きな方は、こちらもご参照いただければとおもいます。
正式な発音は、YouTube「Order of Man」さんの動画を参考にしてください。
※動画では、途中、「 R 」のROMEO(ロメオ)をすっ飛ばしてしまってます( ゚Д゚)
「The Military Phonetic Alphabet」Order of ManのYouTube
和文通話表
和文は「無線局運用規則別表第5号」で定められているのがこれです。
どうでしたでしょうか?
興味ない人は、まったくないでしょうけど・・・(;^ω^)
戦争や警察また航空や救助映画に興味ある方は、phonetic alphabetが出てくるシーンがあるので、楽しく見れるかもしれません。
また、アメリカ生活では、コールセンターに電話したら、名前などの確認でオペレーターが、使われているので知識として持っておくとビックリしなくなります。
最初私に『「A」as ALFA・・・』と言われて、
『・・・??・・・NO、I’am Akky!』って言い返して、恥をかいた経験がありますもんで・・・
いろいろ文化の違いってあるもんですよね~