苗字が先?名前が先?世界の名前の常識と日本の英語表記

名前をカード 苦手な英語学習
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英会話の初授業の儀式は、「My name is・・・」だ。

お互いの名前を知らないと、「そこの・・・あんた」とか「あの~黄色い服の~・・・寝グセがひどい方」って言う事になる。

人や物などの名前が判らないと可成り不便を感じる。
個別を認識する為にも名前は重要

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「名前」+「苗字」で名乗るのが標準?

我々が国際的な人の名前を理解するのは、「自己紹介」の英語の授業ではないか。

日本では、「苗字」+「名前」が普通だが、さすがアメリカ!!
文法もひっくり返るから、名前もひっくり返ってるね~と変な関心をしたものだ。
米国では、「名前」+「苗字」のスタイルが標準なのだ。

よって、「田中 角栄」は、英語表記では、「Kakuei Tanaka」と姓と名がひっくり返る。

しかし・・・
英語の時、わざわざ姓と名をひっくり返し、「Kakuei Tanaka」(角栄 田中)としているのは、
日本だけなのだ・・・( ゚Д゚)

CNNなどの海外ニュースでは、「Xi(姓) Jinping(名)=習 近平(シー ジンピン)主席」「MOON (姓) Jae-in(名)=文 在寅(ムン・ジェイン)大統領」「Nguyen Phu Trong グエン・フー・チョン主席」「Ram Nath KOVIND ラーム・ナート・コヴィンド大統領」にと・・・
特にひっくり返していない。

逆に、日本で名乗る外国人が、
「トム・クルーズ(Tom Cruise)」が「クルーズ・トム(Cruise Tom)」。
「スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)」が「ヨハンソン・スカーレット(Johansson Scarlett)」。
「ジョン・アダム・ベルーシ(John Adam Belushi)」が「ベルーシ・アダム・ジョン(Belushi Adam John)」。って・・・
姓と名がひっくり返って紹介する事はない・・・寧ろ、そのままだ。

既に感の良い人ならお気づきと思うが・・・
日本人が勝手にひっくり返しているだけなのだ!!

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日本でローマ字表記の時「姓と名」ひっくり返す分け

では、
何でひっくり返したのでしょうか?

実話・・・判らないです・・・( ゚Д゚)
誰かが指示したのでは、無いようです。

江戸時代に鎖国の日本に、開国を迫った「ペリー総督(Matthew Calbraith Perry)」が、1857年最初の報告書に、日本人通訳者『森山栄之助』の名前が、「苗字」+「名前」順序で記されていた様です。

では、いつから変わったのでしょう・・・

自然に変わっていったため、詳しくはわからないのですが・・・
1945年太平洋戦争には、「苗字」+「名前」が逆転してました。

江戸時代までは、苗字を名乗ることが出来たのは、武士、公家、豪商農の一部に限られていました。明治8年(1875年)2月13日に、明治政府が、『平民苗字必称義務令』をにより、苗字を名乗ることを義務化した為、この70年間に変化していったとおもいます。

特に明治時代では、日本が欧米化を意識して欧化政策を進めてきました。その結果、諸外国が「名前」+「苗字」で名乗っている事から、日本も「名前」+「苗字」で英語表記するように成ったのが有力な説です。

行ってしまえば、日本人が勝手に、合わせこんだ結果のようです。

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「名前」+「苗字」順番の国

日本の様に、
「名前」+「苗字」の順番で名乗っている国は、あるのでしょうか・・・?
実は、
日本
   山田 新司
   安倍 晋三
   栗原 景子

中国
   范冰冰(Fan Bingbing)
   曹 操(Cao Cao)
   周子瑜(Chou Tzu-Yu)

ベトナム
   Nguyễn Công Phượng
     (グエン・コン・フオン)
   Noo Phước Thịnh
     (ヌー・フオック・ティン)

タイ
   ungsumalynn sirapatsakmetha
     (ウンスマッリン シラパットサメッサ)

韓国
  이영애(イ・ヨンエ)
  이병헌(イ・ビョンホン)
  배용준(ペ・ヨンジュン)

ハンガリー
  Eggerth Márta(エッゲルト・マールタ)
  Áder János(アーデル・ヤーノシュ)

フィリピン(公用のみ)

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日本人の名前の英語表記は・・・

英語表記の際に、わざわざ「名前」+「苗字」に変化さしているのは、日本とハンガリーだけなのだ・・・

国際的にも、「名前」+「苗字」だろうが、「苗字」+「名前」が、特に気にしていない。
問題は、気にする呼び方が、どれかなのだ。
その人にとって、重要な固有の呼び方が「最初」に設置するのが、ポイントとなる。
個人を識別し魂が入っているのは、勿論「名前(名)」である。
よって、「名前」が前に来る。ここでも結論先行型ですね。先ずは、主張。
大方の外国人は、家族や組織をあらわす「苗字(姓)」は、最後となるわけだ。
因みに、
ミドルネームは、「名前」と「苗字」の間にはいる。いわば、インフォメーションや注釈って解釈程度で間違いない。

では、どうすればいいのだろう・・・
ドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump)大統領は、トランプ大統領と公的な場所では、「苗字」が来る。だがプライベートでは、「ドナルド(Donald)」と呼ばれている。
しかし、歌手で有名な、マイケル・ジョセフ・ジャクソン(Michael Joseph Jackson)は、マイケルと皆から親しみを込めて呼ばれてますよね。ちなみに、幼少のころ「Jackson5」という兄弟ユニット(団体/組織)で活躍してましたよね。
日本で言えば、「中川家」って感じですかね・・・違うか(;^ω^)

ニュージャージー州で私が車の免許を取った時やビザの手続きなど、公的な書類に名前を明記する際には、「苗字」を先に書かされた思い出がある。一方、授業や友達からは、「名前」で呼ばれていた。

よって、公的な領域は、「苗字」。プライベートな領域は、「名前」で呼ばれる事を、理解しておいてもらいたい。

さてさて、状況と文化が違う・・・
・日本の本当の名前
   →「苗字」+「名前」。

・日本人が、英語表記

   →「名前」+「苗字」(わざわざ変化)

・日本の文化で個人を呼ぶときなど

   →「苗字」が中心。

・日本の愛情が関わる時

   →「名前」が中心。

名刺の見本

実は、
ややこしさを感じていたのは、外国人の方だった。

名刺などには、苗字の漢字の下に、名前の英語表記がされている。勿論、漢字や日本の名前文化が知らない方は、名前は、「Shinzo」で日本語では、「安倍」と勘違いする。そこに、日本の名前は、後ろと情報がはいると、「Abe」「晋三」が、名前と認識してしまう。そして、さらに訂正がはいり、「晋三」は、名前で、「安倍」が苗字・・・外国人にとって、「オ~マイ、ガット」なのである。

と・・・悩んでいたのは、日本国政府も同じであったようだ・・・
先ごろ、2019年5月に、政府が公式に、氏名のローマ字表記は「名・姓」から「姓・名」に変えると断言した。
むしろ変えるというか、戻すというか・・・ハッキリさせたってのが正確な所だろう。

2019年9月6日の閣僚懇談会で、柴山文科相が「日本人の姓・名のローマ字表記について政府が作る公文書では原則として『姓→名』の順で表記するよう取り扱いを定めていただきたい」と要請した事を切っ掛けに、今後、「姓・名」で定着する運びだ。

既に、日本の首相官邸の総理大臣のプロフィールは、「姓・名」になっている。

内閣府の総理大臣名の英語表記

従って・・・結論!!

今後の日本人の名前の英語表記は、
「姓」+「名」で統一!!

My name is Abe Shinzo.
(私の名前は、安倍 晋三です。)

これです!!

By Akky
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