秋田県で有名な『なまはげ』。
国の無形文化遺産やユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
見た目は、『鬼』だが、『来訪神(ほうらいしん)』という神さまなのだ・・・
出来たら優しい顔で登場してもらいたいが・・・・一軒一軒巡っては、厄払いをしたり、怠け者を諭(さと)したりする。邪気と戦うので、威嚇して平和的に解決するのには、顔が怖いぐらいが都合が良いのかもしれませんね~
子供の頃、なまはげの定番アイテム『包丁と桶』。
あれは、悪い人を包丁で切り刻んで、桶に入れて持って帰って、きりたんぽ鍋に入れて食べると信じていた。
実際は、怠け癖や災いの『気』をそぎ落とし、持って帰ってくれるらしいです。
実は、幼少の頃『秋田』に住んでいたことがあり、簡単な秋田弁は、お手の物なのだ・・・
秋田弁は、『方言』なのか『訛(なま)り』なのか
訛り:共通語と同じだが、ある特定の地域特有の発音/イントネーションを示す
都会者 『え???・・・何って言いましたか?』
お婆ちゃん『あ~らぁまぁ~、ちっちゃぇ~くて、かわい、子っ供だ~』←訛り
都会者 『ありがとうございます』
単語が全くかわってますよね~・・・。
方言の脅威…実は『動詞の変化』
動詞の秋田弁活用『書く』 | ||||
原型 | かく | 秋田弁 | 共通語 | |
方言 | 基本形 | かぐ | 手紙ィを、かぐ | 手紙を、かく |
未然形 | かが | 手紙ィを、かがねぇ | 手紙を、書かない | |
連用形 | かぎ | 手紙ィを、かぎます | 手紙を、かきます | |
仮定形 | かげ | 手紙ィを、かげば | 手紙を、かけば | |
命令形 | かげ | 手紙ィを、かげ | 手紙を、かけ | |
意向形 | かご | 手紙ィを、かご | 手紙を、かこう |
どうでしょう・・・
文によっては、活用の変化をしなければなりません。
日本語を学んだ優秀な外国人留学生は、
『聞き取れない』『単語が違う』『活用が違う』『いままで習った日本語は、何なんだ~』と、パニックを起こしても止むを得ないでしょ・・・
日本人ですら判らないのに…
私が小学校の時、国語の教科書を標準語で読んで、先生の解説授業が秋田弁だった。
何故成績が悪いか・・・と、言われても…
子供ながらに、『僕のヒヤリング力がないからです・・・』とも言えず・・・
グッと涙をこらえた事を思い出した・・・
話を戻して・・・
この様に、外国人が住んでいる地方の『方言』の単語を、さらに生活の為に習得する必要が出てくるのです。
因みに、英語は、イントネーション(訛り)が変わる程度なので、ごっそり単語や文法が変わる事はありません。一部個性的な言い回しや隠語/俗語の様な事はありますが、なにを言っているのかさっぱり分からなくなる事はありません。聞き取りにくい事は良くありますが・・・
日本語を取得するには、漢字(音訓)+ひらがな+かたかな+擬音語と擬態語そして、さらに『方言』も生活の為には、習得しなければならないんですよね~
英語の習得の方が、覚える苦労は、ごっさ少なくてすみます。
[※ごっさ:大阪弁(メッチャの最上級形)]