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漢字の読み方に、外国人留学生が混乱する訳 | 英語のクスリ

漢字の読み方に、外国人留学生が混乱する訳

苦手な英語学習
この記事は約6分で読めます。

『日本の漢字は、難しいです。』と、漢字先輩の中国人留学生が嘆く・・・
中国では、ご存じ漢字のみを使用している。

台湾・・・約3300字
・ 小学生が卒業までに覚える漢字(繁体字[はんたいじ])

中国・・・4718字
・本土の小学生が卒業までに覚える漢字(簡体字[かんたいじ])

日本・・・1026字
・日本の小学生が卒業までに覚える漢字

中国では、小学校に入学前には、既に300~900字を覚えているとか・・・
まあ、日常全て漢字ですから、生活する上で自然と身につくんでしょうね。

ちょっと脱線しますが・・・
中国の園児が900字漢字覚えれるなら、日本の園児も学校で習う漢字全て覚えて入学することも出来るような気がしたのですが・・・

歴然と膨大な漢字を日常で使用している『漢字先生』の中国の方々が、日本の漢字は難しいとお嘆きな理由
それは・・・

中国の漢字には、一字一音しかないから!!

ただし、中国語でも極一部例外的に、多音字[ドゥオインズ]という複数読みがあるとのことだが、日本語は、例外なくすべて多音字といってもよく、一つの漢字にいくつもの読みがある。

例えばという漢字。

中国語だと、「シァン」の1発音だが、

日本語にはセイ,ショウ, はやす,はえる,いきる,いかす,いける,うまれる,うむ,おう,き,なま,なる,むす, あり,い,いき,いく,いける,う,うまる,お,おき,き,すすむ,たか,なり,なる,のう,のり,ふ,ふゆ,ぶ,み,よ此処で35音のみ紹介したが、あと65音以上存在する。
(100通りの読み方がある)

日本語で最多の読みかたをする『生』は、極端な例だけど、一般的な漢字は、2~6音は大抵ある

この使い分けというか丸暗記が中国の方が大変なところなのである。

ちなみに、漢字圏の外国人は、漢字という象形文字もどきに、触れた瞬間、爆死状態だ。どこからどのように描くのか全く分からない、ち密な阿弥陀くじを前に、フリーズしてしまう。
書きやすいところから書いたり、下から上に書いたり、横線から書いたりとユニークと言うか、苦労をされている。

漢字と言う文字は、「音をあらわしている」のでなく、字が読めない人でも、何となく「意味をとらえられる記号」として作られた役割な為『形=音』で無い事にすべての外国人が躊躇する。

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なぜ日本語の漢字には、『音読み』『訓読み』『慣用音』が?

元々、日本も漢字一つに対して字音は、一つだった・・・

しかし、勤勉な日本人の遠いご先祖さま・・・

漢字先進国の中国から漢字を輸入した背景がある。
その時代の流行の発音が入ってきたのだ。

そうすると、既に認知された漢字の読みを今さら変更も出来ず…
次々と時代の影響とともに、大きく漢字の読み方が増えて行ったのだ。

最初は、呉音(5~6世紀ごろ)
次には、漢音(7~8世紀ごろ)
最後に、唐音(12~16世紀ごろ)

真面目にも各々の発音を全て漢字に取り入れた結果、一字一音では無くなったのだ・・・

これが、
『音読み』が増えていつた原因だ。

また、平行して、当時の漢字は、一部の人しか分からなく難しかったので、大和言葉(当時の日本語)として、翻訳された和訓をあてがったのが『訓読み。時代や流行りなどでこれも国内で増殖していった。

さらに、
混乱に突き落とすのが『慣用音』。
簡単に言うと本来の音読みや訓読みに当てはまらず、勘違いの音がいつしか定着してしまった読みの事である。

また、7世紀ごろから、漢字に『万葉仮名』をふって読み方を示した漢字が、簡略化して平仮名が誕生。主に女性が使用。
かたや漢字の一部を使って片仮名が登場し主に、男性が使用してた。

おまけに、『当て字』ってのもある。字の意味に関係なく当て込んだ漢字表記だ。
例えば、『目出度(めでた)い』『亜細亜(アジア)』恒例の『夜露死苦』など

ここまできたら、どこまで覚えたら良いのか限界が見えなくなってくる

正直、全ての組み合わせや発音については、あきらめて覚えて慣れるしかないかもしれない。

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では、英語はどうだろうか・・・

英語のキャラクターは、26字のみ

小文字を含んで合計52文字のみである。

基本発音26文字の並べ替えで構成されている。

アルファベットの原則(alphabetic principle)により、アルファベット表記体系において文字は発音を意味している。
また、英語にて、綴り字と発音との間に規則性を明示して、正しい読み方の学習を容易にさせる方法が、フォニックス(Phonics)である。

その事からも1ユニット1発音と言っていいと思う。

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日本語の文字と英語の文字対決について

英語の文字数52文字、基本発音26発音に対して…

日本語は…
・ひらがな【清音】46+2文字。【濁音】20文字。【半濁音】5文字。【拗音】基本形3文字。【促音】1文字。
・カタカナ【清音】46+2文字。【濁音】20文字。【半濁音】5文字。【拗音】基本形3文字。【促音】1文字。
・漢字、小学生1年生の漢字80文字。小学生2年生の漢字160文字。小学生3年生の漢字200文字。小学生4年生の漢字202文字。小学生5年生の漢字193文字。小学生6年生の漢字191文字。中学校+高校での漢字1100文字。
常用漢字に関しては2010年11月30日に文化庁が平成22年内閣告示第2号として告示され、
2136字/4388音訓[2352音・2036訓]と公表している。
日本語文字総数
2290文字、4542発音となる。
ここまでくれば、何が何だかまったくわからない。

文字の形を覚えるだけで英語の45倍の数となる。
しかし、漢字の画数を考慮すれば、200倍の努力が必要なイメージもある。さらに漢字の読み方まで加えてたら・・・解らん・・・

外国人が日本語が理解できないのも素直に納得できる。
アメリカ国務省のFSIが、世界で一番難しい言語として『日本語』を認定する気持ちもわかる。

さて、
化け物言葉の日本語マスターである日本人ならば、チョットした解釈で、英語をマスターすることは、さほど難しくないのだ。

英語受難者の方々は、ゆっくり理解して爆発させましょう!!

by Akky
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