暇な時、図書館などで『ナショナルジオグラフィック』や『ネイチャ』を読むのが好きだ。かっこよく英語版っと言いたいが、難しすぎて日本語版を眺めている・・・
『猿人』の記事を目にした。
現在研究がされ最も最古の猿人は、2001年に中央アフリカで発見された、はじめて直立二足歩行をした『アルディピテクス属サヘラントロプス
(Sahelanthropus tchadensis)』の700万~600万年前が認識されている。
しかし、高校や中学校の教科書には、いまだにエチオピアで発見された500万年前の『アルディピテクス』が最古の猿人として学校教育されているようだ。
数年前から分かっている事なので真実の歴史より、受験生の混乱に配慮して教育しているのだろうと感じた。この世界でも、歴史認識の修正にはタイミングが必要なんでしょう。
実は、歴史や生物について話をしたいわけでない。
今の様に、言語も存在しなかった時代、動物園のサルのように、奇声を発したり、ジェスチャーで会話を成立していたと推測出来る。
また、細かいことは別にしてアフリカのある地点限定からの発祥であれば、話す言語が一緒だったのでも良いのじゃないかとおもったのだ・・・
イロイロ調べて行くうちに、面白いことがわかった。
言語の進化(分裂)や変化が著しく鈍化してしまった原因があった。
それは、
『文字(象形)』が作られた事
言葉(口伝)しか無い世界では、様々な背景や流行りなどで、好きに変化・進化を起こしていったが、文字(絵や象形)ができた事で、文法や単語が固定していった様だ。
さらに、印刷の技術が発達するにつれ定まった形式の言葉情報の伝達速度が速くなるとともに、広域に拡がるようになった。
そこに、経済的優位性、政治的関係、教育的有効性などの要因が加わり、言語が淘汰されていっている様だ。
歴史的にも『インドが、ヒンディー語(最終的に英語)に統一』『ミャンマーも幾つもの部族の言語が、ビルマ語に統一』
勿論、日本も同様に、中国からの漢字を取り入れ、漢文が難しかったので片仮名、さらに庶民に浸透するようにさらに優しくして平仮名が加わり、それらで日本語の原型が仕上がた。
後に、北海道(アイヌ語)や沖縄県(琉球語)も大和(日本本土)に加わった事を切っ掛けに、日本全土に現在の日本語が使われるようになった。
余談だが、英語の影響で、右から左書き(例:『生年一学小』)だったが、左から右書き(例:『小学校一年生』)と修正(進化)したのは、結構近年になってからだ。
昨今、インターネット、SNSの普及もあり、言葉の変化や言語の統一に大きな影響を与えているようだ。
現在全世界で使用されている言語は、7,111言語とEthnologueが、発表している。
しかし、インターネットで使用されている主な10言語で、世界中の76.3%を占めているとInternet World Statstが発表している。
また、この表にある、『インターネットユーザー(使用者)の成長率』が、1000%超で爆発的に伸びていることからも、インターネット使用言語トップ10言語への集中化にともない、他の言語が衰退して行くことも考えられる。
猿人が、アフリカの大地から、飛び出して見知らぬ土地へ移住を進めた。
世界中に原人として進化しながら、自分たちの利益追求の末にひろまっていったと考えられる。言語も地域や状況に応じて作られ増え、不要なものは忘れられていった。
この様な事から、100万年後将来には、世界中の言語が一つに統一されてもおかしくはない。
もしかしたら、言語自体無くなって、電気信号のようなもので、会話でなく感じあっているかもしれない・・・
手段はともかく、全世界が分かち合える言葉に落ち着いたら、各々の主張が理解でき『世界平和が訪れる』と思ったが、さて、皆さんはどう感じていますか?