2019年文科省と外務省が日本人名の英語表記の順番の変更をメティアを通じて世界的に変更を呼びかけた。
「苗字(姓)」+「名前(名)」変更!
右側通行が左側通行になるぐらい大きな改革だ・・・教科書や英検などにも影響を及ぼす。
実は、海外での名前の取り扱いには、幾つかのルールが存在する。
それについて、理解をしてもらいたい。
名前について
特別な事情が無い限り、現代の日本人の名前は、「苗字(姓)」の次に「名前(名)」がくる。
例えば、「小泉(姓) 純一郎(名)」、「大泉(姓) 洋(名)」などの表記になっている。
因みに、この法則に当てはまらない方々は、日本で唯一「天皇家」の方々である。苗字がありません。と言うより必要が無いのです。
理由は、天皇が「唯一無二の存在」であること。
皇室は一つの家系が、引き継がれてきた「万世一系」であって、苗字を名乗って他と区別する必要が無いからです。
その事からも天皇家に戸籍が存在しません。
代わりに「皇統譜(こうとうふ)」で管理されているのです。
よく「称号」や「宮号(秋篠宮、三笠宮、桂宮、高円宮)」を苗字と勘違いされている方がいますが、苗字ではありません。
ただし、
一般人と同じ学校に通ったりする背景から、「称号」や「宮号」を苗字扱いとして、学校生活など送られるようです。
現に、愛子様は、称号「敬宮(としのみや)」から、「敬宮愛子」様とし使われていたようです。
日本人の英語表記の名前
英語の表記ルール
【固有名詞の取り扱い】
「人の名前/苗字/ミドルネームなどの最初に来るアルファベットを大文字にする」
人だけの取り扱いではないのですが、固有につけられている名詞(名前)は、大文字にするひつようがあります。
例えば、富士山とか京都とか青山大学とか太陽とか全てオンリーワンの物です。中には、特別過ぎて名詞の前に無条件で「The」をつけることもあるのですが・・・ここでは、説明を割愛しますね。
具体的に、
・夏目漱石は、「Natume Soseki」
・岡本隆は、「Okamoto Takashi」
・磯野カツオは、「Isono Katsuo」
この様になる。
また、
最近では、苗字を全て大文字にするのが流行りです。
元々は、フランスの習慣として行われてましたが、ハッキリした区別が出来る事から、多く見かける様になりました。外務省の大臣の苗字は、全て大文字で表記されている。
よって、今後は、
茂木 敏充(もてぎ としみつ)⇒「MOTEGI Toshimitsu」の様に、
「全て大文字の苗字」+「名前」
この形式が、英語表記のスタンダードになるとおもう。
名前におけるピリオドとカンマの役割
海外で生活をする留学生やビジネスマンは、知ってもらわなければならない記号がある。
「 , 」=カンマ
取り扱いによっては、苗字を先に記述したほうが良い場合がある。
公的な書類などがそうだ。その際に、どれが苗字か判らないと困ってしまう。
まして、多くの人種が集まっているニューヨークなどは、各国の名前事情など考慮するほど暇ではない。よって、苗字の最後に「 ,(カンマ)」を打つ。
例えば、「Nakagawa, Syouko」「 Konrote, Jioji Konusi」
「 . 」=ピリオド
名前のイニシャルや長い単語を縮める時など、単語を縮小した時の印として「 . (ピリオド)」をうちます。
例えば、「Osaka,N.」(←Osaka, Naomiを省略)、「N.A.」(←Norimaki, Arareを省略)
因みに、「St.」や「a.m.」の様に、「 . 」が在る単語は、何かが略されているので、一度興味を持って調べてもらいたい。
「苗字」「名前」を英語で何て言うの?
苗字や名前は、英語では、次のような呼び方をされています。
苗字
・LAST NAME (ラースト ネーム)
・FAMILY NAME (ファミリー ネーム)
・SURNAME (サーネーム)
名前
・FIRST NAME (ファースト ネーム)
・GIVEN NAME (ギブン ネーム)
・[CHRISTIAN NAME(クリスチャン ネーム)]
ミドルネーム
・MIDDLE NAME (ミドル ネーム)
・CHRISTIAN NAME(クリスチャン ネーム)
ミドルネームがあるときの海外での表記の順番は、
「名前」+「ミドルネーム」+「苗字」となります。
ちなみに、日本では、ミドルネームは、戸籍法上取り扱いができません。
ただし、名前の一部として、くっ付けて記載させる事が可能です。
「苗字」+「名前(ミドルネーム付)」となります。
ミドルネームをつける意味としては、
・キリスト教の洗礼名
・先祖の名前
・自分の旧姓
・母方の姓
・尊敬する人物の名前
などなど
因みに、
世界的有名な画家のピカソ、実はとてつもない長さの名前を持っている事でも有名なのである。
パブロ、ディエーゴ、ホセ・フランシスコ・デ・パウラ、ホアン・ネポムセーノ、マリーア・デ・ロス・レメディオス、クリスピーン、クリスピアーノ、デ・ラ・サンティシマ・トリニダード、ルイス・イ・ピカソ
Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Crispin Crispiano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso
此処からもわかるように、ミドルネームは、一つとは限らないのでご注意を・・・
話をもどして、ミドルネームの役割としては、氏名が同じ人を区別するためにも必要なものでもある。ピカソまで行ってしまうと、同姓同名などの心配はいらないとおもうが・・・
外国の苗字が、1万種類程度のため、苗字と名前のバリエーションが少ないことから、同姓同名になりやすい。
ちなみに、
日本の苗字は、30万種類と言われています。
これで、英語表記の名前についての知識は、十分備わったのではないでしょうか(^-^)