AFPBB News 2020年1月19日 9時45分配信による
最近自動翻訳の進歩のおかげで大変便利になった。分からない言葉が、瞬時で翻訳されて世界中の文化に触れる事が出来る。
しかし、分からないからこそ誤訳されても気づかない事も多く発生する。
今回そんな自動翻訳が大きなミスを犯してしまったようだ。
報道によると
18日、米フェイスブック(Facebook)。中国国家主席の習近平(Xi Jinping)主席がミャンマー訪問中、翻訳のミスで、習主席の名前が「Mr Shithole(ミスター・シットホール)」と誤訳されていたことに気づき謝罪した。
びっくり誤訳は、
「中国の国家主席、Mrくその穴が午後4時に到着」と発表
続いて
「中国の国家主席、Mrくその穴が下院の芳名帳に記帳した」と
ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の公式ページで投稿された。
これら全て、ビルマ(ミャンマー)語から英語へのフェイスブックの自動翻訳機能の仕業で、勿論悪意などない。
こうした事態を受けて米フェイスブックは、過ちを認め謝罪。
技術的な問題が原因と説明。
「フェイスブック上でビルマ語から英語に訳された際の誤訳の原因となった技術的問題を解決した。あってはならないことなので、二度とこのようなことがないよう対処していく」と述べた。さらに、ビルマ語の翻訳データに習氏の名前がない為、システムは音節を表す文字が似た言葉を推測し、置き換えているという。
原因として、中国国家主席の習近平(Xi Jinping)主席の苗字「xi」が、「shi」で始まる単語に置き換えられる現象が見つかっているようだ。
この事態による外交的トラブルは、今のところ報じられていない。
中国では、フェイスブックが規制されている為、中国本土の方が知る事はないとは思う。
自動翻訳のトラブル
今回のような誤訳であれは、明らかに悪意が無く少々笑い話程度で、事が住む。
これが冗談にならない誤訳が過去に発生している。
2019年の台風19号が、伊豆半島に上陸した12日。
浜松市が市内に住むブラジル人らに向けて、緊急情報をメールで知らせる「防災ホッとメール」の外国語版ポルトガル語で避難勧告を伝えた。
が・・・
「増水している川へ避難」と解釈できる「高塚川周辺に避難してください」と配信したのだ。
後日、市の国際課は、自動翻訳による文法的な間違いとの事だったと謝罪しているが、
大猛威を振るって、おびえて過ごしていた状況で、公式なメールが届けば、疑いもなく行動を起こす者もいたとおもう。
せめて、人命にかかわる事は、「誤訳です」テヘッペロ的で済まさないでもらいたいものだ。
因みに、台風19号の時、数人の留学生が、関東方面での台風の報道で「外に出ないでください」の報道を真にして、アルバイトに来なかったことがあった。
そのとき関西地方は、曇り程度で交通機関も正常であったが・・・
自動翻訳
自動語訳機能は、これから日進月歩で進化すると思う。
しかし、言葉は、人間の気持ちを含めて伝えるもの、単に、AIが前後の文脈やパターンをくみ取って文法を数学的に置き換え伝えたとしても、そこには限界があると思う。
今回これらによる被害者や犠牲者が出ていないが、いつか過信して不幸な事が起きてしまわないように自動翻訳の技術者には、頑張ってもらいたいと願う。